年末年始に故郷に帰省し、生まれ育った場所を見に行った 奄美大島でも更なる自然破壊の危機が!




こんにちは。amamijiggingです

年末年始は私の生まれ育った広島の実家に帰省していました

今の実家は私が生まれ育った場所から、郊外の新興住宅街に引っ越しています

私はプロフィールでも紹介している通り

中国地方の地方都市、広島市近郊の農村地域で生まれ、幼少期は自然大好きな少年で、川と山を駆け巡る生活を満喫しておりました。

家の周りは田んぼと畑くらいしかなく、古い家でしたが、庭は結構広く、いろんな樹木が植えられており、四季折々の果樹等、自然の恵みも享受できました。

のどかな田園風景が今でも目に浮かびます。

近くの川で、パンやミミズでオイカワ、ウグイ、ブルーキル等を釣ったり、ザリガニやモクズガニを獲ったりして遊んでいました。私が小学生くらいの頃までは自然もまだ残っており、家の隣の小川で毎年蛍を鑑賞したりできたのですが、田舎特有の公共事業により川はどんどん三面護岸のコンクリートで固められていき、蛍も魚もいなくなってしまいました。

年末年始に帰省したついでに、私が生まれ育った家の近くを見に行ったのですが

そこには想像以上に変わり果てた残酷な風景が待ち受けていました

家の隣を流れる夏場はホタルが飛び交い、カエル、サワガニ等が多数生息していた小さな小川が現在では

真っ暗なドブに

生命反応のかけらも感じられません

このドブをちょっと上から眺めた写真

当時はこの写真の範囲には私の実家と数件の2件の平屋しかありませんでしたが

畑や田んぼはほとんど、密集して建てられた戸建てや集合住宅に変わっていました

ブルーギルを釣ったり、モリアオガエルの卵からオタマジャクシが湖面に落ちる光景が見られたため池は

田んぼが少なくなり、ため池も不要になったのでしょう

手入れも全くなされず、山から流れ出た土砂に埋もれてしまい、ただの泥ためになっていました

オイカワ、ウグイ、モクズガニ、ザリガニ、カメを捕まえて遊んでいた川は

ひどいの一言

広島はここ数年、異常気象により集中豪雨に襲われており、頻繁に川が氾濫しているようです

子供が川で遊んだりできる状況ではとてもなくなっています

夏場は泳げるくらい澄んだ水が溜まっていた山中のダムは

流木や土砂に完全に埋もれていました

おそらくはもともとは砂防ダムだったと思います

こんだけ土砂が溜まっているので砂防ダムとしての機能が果たせなくなったのか

上流にもう一つ砂防ダムができていました

 

こちらもこの通り土砂で埋もれています

そもそもここに砂防ダムを造る必要があったのでしょうか?

少なくとも現在は砂防ダムとしての効果は全く期待できないでしょう

川を下流から山中の上流までさかのぼりましたが

全体的に水量が減っていました

山中は間伐のされてない杉やヒノキの人工林が目立ちましたので、里山の手入れが行われなくなって、山の保水力が落ちているように見えました

50年以上前は、牧でお風呂を沸かしていたので、山の手入れもそれなりになされていたんだと思います。

あまりの故郷の惨状に涙が止まりませんでした

もし今ここで生まれ育ったら、私が子供の頃のように自然に触れて

遊び育つなんてことは無理でしょうね

ここ最近の異常気象は、完膚なきまでに自然の生態系を破壊しつくす人類に対する

自然からの警告ではないかと個人的に思いました

おそらく日本各地の地方都市では同じような環境破壊が行われていると思います

まだ、東京など大都会のほうが環境保護意識が高く、失われた自然をもとに戻そうとする試みが多く行われています

正直、現在の私の故郷よりも、東京の多摩川周辺のほうがよっぽど自然が豊かです

一方奄美大島では

世界自然遺産登録を目指している奄美大島では、当然のように環境保護意識が高いのかと思いきやそうでもありません。

現在、私が最も危惧しているのが嘉徳海岸の護岸工事です

嘉徳海岸と言えば、奄美大島でもほとんどなくなった、人工物のない大きな砂浜です

私が奄美大島南部に移住を決意する要因ともなった素晴らしい海岸です

しかも海岸に流れる嘉徳川は源流までダムなどの人工物もなく、源流から河口まで現在の日本では

ほとんど残されていない奇跡的な自然環境が残されています

何故にここを国定公園化し保護しないのか理解に苦しみます

もし、護岸工事が行われば、奇跡的に残された環境は破壊され、コンクリートやテトラポッドで埋め尽くされたどこにでもあるような人工的な海岸になってしまいます

この件に関しては、心ある方々が反対運動をされています

これから人口が減少し、経済規模が縮小していくことが確定している日本

これまでと同じような無駄な公共事業により、地方に無理やり雇用を作るようなやり方は

あまりにも時代遅れではないでしょうか

おそらくは工事に携わる行政や土木会社の方の中にも、本当はこんな工事やりたくないけど

組織の論理には逆らえないという本音の方も大勢いらっしゃると思います

こんなやりたくないことを仕事にするくらいなら、

ベーシックインカムで最低限の生活費を保証してあげることにより、無駄な公共工事が少しでも減るんじゃないかと思います。

世界ではグレタ・トゥーンベリさんの登場や、okboomerムーブメントの盛り上がりなど

若い世代の台頭の兆しが感じられます

限りある自然を自分たちの世代で消費しつくし、その付けを自分の子供や孫世代に押し付けるような愚かな行為はどこかで止めないといけないですね

 

 

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