[ジギング]10キロオーバーカンパチを獲るためのラインシステム[スローピッチジャーク]




こんにちは。amamijiggingです

先日、10キロオーバーのカンパチを獲るためのドラグ設定について

記事を書きました

なんですが

ドラグ設定とラインシステムは表裏一体

どちらが欠けてもどちらも立たずの関係にあります

なのでドラグ設定の解説をした以上、ラインシステムの解説もしないと

片手落ちになってしまいますのでご説明していきます

結論

10キロオーバーカンパチを獲るためのラインシステム

それは最低16キロ以上の破断強度があるラインシステムです

これを満たすためにはよほどノットの上手な人でない限り

PE3号以上のメインライン

14号(50lb)以上のフロロリーダー

の使用が必須条件となってきます

これだけだと説明が不足していますので順を追って説明していきます

ラインシステム破断強度の定義

ラインシステムにはリールから順を追って

  1. PEメインライン
  2. メインラインとリーダーの結束ノット
  3. リーダー
  4. リーダーとコンビリングの結束ノット
  5. コンビリング(溶接リング+スプリットリング)
  6. アシストフック

これら6つの要素がありますが

これらの中で物理的に最も弱い箇所

これがラインシステムの破断強度になります

ラインシステム破断強度の測定方法

実際の破断強度の測定方法ですが

①~⑤と⑥は別で測定しなくてはなりません

一人で測定する方法もありますが、初めは誰かに手伝ってもらって

二人で測定した方がタックル全体の理解も深まるので良いでしょう

①~⑤の測定方法

実際に釣りをする状態のタックルから⑥のアシストフックを外します

一人は⑤のスプリットリングの輪にデジタルスケールを接続します

こういう状態です

この役目を別の人にやってもらって

自分はタックルを持って引っ張る役目をした方がいいいです

こんな感じです

ラインをPEとリーダーの結束部分がロッドからから1m以上は出た状態にします

リールのスプールロックボタンを使ってスプールをロックします

スプールロック機能がないリールは大変ですが人力でスプールをロックしてください

(そもそもスプールロック機能がないようなリールではカンパチに挑まない方がいいと思いますが)

タックルを持った人が引っ張って、デジタルスケールを読む人が耐えてください

ラインシステムが切れた瞬間のデジタルスケールの数字

それがラインシステムの破断強度です

これが16㎏以上でてればまずは合格です

ですが、破断箇所がノット部分だった場合は

まだノットの改良の余地があります

16㎏未満で切れる場合

恐らく切れた個所は

②メインラインとリーダーの結束ノット

④リーダーとコンビリングの結束ノット

⑤スプリットリングが伸びた

の3つの内のどれかだと思います

①PEメインラインもしくは③リーダーが16㎏も持たないようであれば、

傷が入っていたか不良品です

新しいものに交換しましょう

それではそれぞれの対処方法です

②メインラインとリーダーの結束ノットで切れる

恐らくはここで切れてしまうパターンが一番多いのではないでしょうか?

対策はより強いノットに変えるかノットをうまく作るようにするしかないです

FGノット等100%の強度が出にくいノットで組んでいる方

⇒ もう少し強いノットに変えましょう

具体的にはPRノット、ニューSFノット、OFノット等です

一番簡単で安定して100%の強度がだせるお勧めは

私も愛用しているPRノットです

ラインシステムの破断強度の測り方や、作成方法をyoutubeにアップしましたのでこちらをご覧下さい

④リーダーとコンビリングの接続ノットで切れる

これも100%の強度がでない弱いノットで組んでいる

(例:ユニノット、クリンチノット等)

もしくはノットが下手

いずれかが原因です

対策は簡単に100%の結束強度が出るノットに変えることです

一番簡単なのは私も愛用している

イモムシノットだと思います

ものすごく簡単なノットです

一度結んでみてください

⑤スプリットリングが伸びた

弱いスプリットリングを使っているとこうなります。

弱いスプリットリングの代表例をあげますと

シャウトのコンビリングについているスプリットリングはめちゃめちゃ弱いです

カンパチジギングでは使わないようにしましょう

私はバリバスのバリバス アバニ OW パワーリング

の80LBか100LBを使っています

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結構小さいですが、今まで一度もスプリッドリングが伸びたことはありません。

⑥アシストフックの測定方法

アシストフックだけは強度測定まではしなくてもいいかもです。

私が使用しているフックはシャウトスパークの3/0~5/0です。

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一番弱い3/0でも20キロ以上の強度があるのは実際に測定済みです

でもですね

アシストフックだけは陸上で完全にシュミレーションができないんです

スローのフックだと通常4本つかいますから、1本から最大4本まで針掛かりする

可能性があります

実際の釣行で一番弱いリアの1本だけフッキングした状態で

3/0だとフックを伸ばさせたり折られたりしたことが数回あります

3/0でも2本以上のフッキングであれば今のところ魚は上がってきています

フックのかかる場所によっては魚の動き方で瞬間的に凄い負荷が

かかるかもしれませんしこれはシュミレーションしきれないですね

なのでなるべく丈夫なフックを使ってくださいとしか言いようがないです

カンパチなら4/0以上の使用がいいと思います

アシストフックはまだまだ改良の余地があると思ってまして

もっと強いフックをツインでなくてシングルにするとか

今後色々やってみようと思っています

改善を行って16㎏以上の破断強度が出せた場合

100%の強度が出せるノットを組めた場合、PEラインかリーダーのどちらか

弱い方で切れるはずです

私の場合PE3号、リーダー16号でリーダーの方が強いセッティングなので

下の写真のようにPEラインで切れます

PE3号って結構強いことと、意外とラインが伸びることを

体感できたのではないでしょうか

16キロ以上の負荷の感覚、これを体に染み込ませることが重要です

ここまでの負荷にラインシステムが耐えられると分かっていたら

いざ大物がかかった場合でも、腹をくくってドラグをかけることが

できるようになります

新品に近いPEライン3号だったら18~20㎏の強度を出すことも可能ですので

更なるノットの習熟に励んでみてください

補足

PE4号リーダー20号のラインシステムですが、切ろうとしたら20㎏を超えても全く切れないので

危険を感じて切るのはあきらめています

そもそも20㎏とかのドラグを出せるリールがあっても

人間が耐えられないと思います

なのでカンパチジギングで使用するのであればPE3号の強度で十分なのかなと思います

例えば乗合船等でお祭りをしたら一気にその部分の強度が下がってしまう

可能性があるので、そういった不測の事態に保険を掛ける意味合いで

PE4号以上を選択することは全然ありだと思います

後はあまりまめにラインを交換したくない人とかもですね

長文ご覧いただきありがとうございました!

2件のコメント

初めまして
カンパチジギングを始めようとしています。

YouTubeのタックル編でアシストフックを紹介しているところを見て疑問に思ったので教えてください
シャウトのフックでフロント用、リア用とあるのですが、動画では、フロント用のフックを指差しながら「リアには4/0を付けてます」とおっしゃられていました。フロント用、リア用とかはあまり気にしなくていいのでしょうか?

あえてリアにもフロント用を使って針を持たせてらっしゃるのかと思い、質問させていただきました。
やはり使い分けているのですね。
近々、鹿児島の佐多岬沖にジギングへ行くので、まだまだ動画を見まくって勉強させていただきます。
古仁屋近海は、冬は荒れる日が多いと思いますが、動画のアップ楽しみにしています。

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