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南方海域におけるカンパチジギングの夏場の二枚潮対策について

皆さんこんにちは。amamijiggingです。

最近、二枚潮の時に重たいジグを使って深場のカンパチを釣る動画をyoutubeにアップしているのですが

非常に反響が高い!

そんなわけで、最近の釣行ではないのですが、過去に書いていたアメブロに参考になる記事があったので、再度アップすることにしました。

ここから先が過去ブログです

 

奄美大島は梅雨明けしました。

いよいよ夏本番ですね!

とはいえ、九州が梅雨明けするまでは、梅雨前線に向かって南西の強風が吹くので、一年で一番外洋があれる時期でもあります。

先週末も大時化で出航できず、今週末も梅雨前線が南下してきそうなのでたぶん外洋は無理

昨日は前線がだいぶん北上しており、ぎりぎり外洋にでれそうな天候でしたが、ラッキーなことに休みが取れ行ってきました。

日が差すにつれ二枚潮がきつくなると思うので、5時半出航で午前中早めの勝負をつけるべく出撃です!

南東の風がやや強いため、風裏の西側海域へ

最初に水深100mのポイントでいつも通り200gのジグを落としてみます。

いきなりの恐ろしい爆裂二枚潮( ;∀;)

まったくジグが底をとれないまま、船はポイントをはるかに通過!

ジグは落ちていくというよりは、途中から吹き上げられているような感触( ;∀;)

300gのスパンキーに変更

まだきつい

350gのぺブルスティックに変更

なんとか釣りになる

ここ水深100mですよ!

いやいや完全に夏潮にかわってるじゃないですか( ;∀;)

とりあえず100前後のポイントでなんとかコカンパを二匹ほど捕獲

去年までの私であれば、このコンディションではジギングを早々にあきらめ、二枚潮の影響のないシャローエリアでのボートロックでアカハタ、スジアラ、タマン狙いに切り替えていました。

しかし、今年は夏潮に備えるべくタックルを一部変更しております。

マニアフェローズ48に通常は深場大物用に、オシアジガー3000、PE4号、リーダー20号のタックルを組んでいるのですが、今年は夏場の二枚潮対策用にオシアジガー2000、PE2.5号、リーダー14号を持ち込んでおり、これに変更します。

本来、10キロオーバーのカンパチを運だよりではなく、確実にコントロールして獲るにはPE3号の使用とドラグ9キロ以上の設定が望ましいと考えますが、私の場合、2.5号で13・14キロくらいのラインシステム強度が平均となるので、オシアジガー2000のマックスドラグ(10キロ)に何とか耐えられる強度はあるので、二枚潮時限定の苦肉の策として使ってみます。

次は水深150mラインの根頭130mの200m四方くらいある、比較的大きな曽根へ

ジグはいきなりスパンキーの600gへ変更

体力的にかなり厳しい釣りなので、中途半端に重くするよりもおそらくジギングが成立するであろう重さに一発で合わせに行きます。

サミング強めで、着底までに2回ほどジグをとめ、その都度ラインをまっすぐにしていくと、比較的ラインはまっすぐのまま着底できます。

着底直後からジグを横に向けることができるので、これは食うかなと思ったらやっぱり来ました(‘ω’)

そんなに大きくはないですが

3,4キロサイズのヒレナガカンパチ

去年までの自分ではこの時期獲れないというよりか、ジギングをあきらめるポイントでの釣果だったのでかなりうれしい一匹となりました。

その後は、これより深いポイントはチャレンジしませんでしたが、ぽつぽつとジギングオンリーで

猛暑と体力の限界で13時の帰港となりました。

ちなみに、重いジグは800、850、900、1000gまで持ち込んでおりますので、このクラスを使用すれば爆裂二枚潮時でも水深200mくらいまではいけるかもしれません。

今年初めてとなる爆裂二枚潮釣行でしたが、現状、二枚潮時の注意点、対策については以下の通り考えています。

①ラインはできる限り細く

→太いほど潮の抵抗を受けますので、自分のリールのマックスドラグ、狙う魚種等の範囲で一番細い糸を使うといいと思います。私の場合、使用リールがオシアジガー2000(マックスドラグ10キロ)、狙う魚種が10キロオーバーのカンパチですので、13.14キロのラインシステム強度がだせる2.5号が細くできる限界となります。普段カンパチ狙いで使う3号だと、結構きついです。0.5号の差はデカいです。

ノットの上手い方で新品に近いラインを使えば2号でも同じくらいのシステム強度が出せるはずですので、そういった方は2号でもいけるかもしれません。2号だと相当楽でしょうね。

②ジグはできるだけ重く、潮の抵抗の少ないタイプを

→各メーカー二枚潮対応をうたっている、沈加速度が速く、小さい力で横に向けられるジグがいいと思います。ジグの重さはその時の潮の速さ、船長の操船技術にもよりますが、徐々に重くするのではなく、ある程度思い切って重くしたほうがいいともいます。600gのジグだと大きすぎるんじゃと思うかもしれませんが、泳がせ釣りをやっている方ならわかると思いますが、エサは30から50cmくらいのムロアジです。これに下手したら同じくらいの大きさの魚が食ってきます。ジグなどムロアジに比べればはるかに小さいです。底の取れないジグだと釣ってる感が全くないですし、根がかりの原因となります。

③ロッドはできればヘビーウェイト専用タイプを

→例えばスロージャーカーの6ozで600gのジグを横に向けることはできますが、相当人間の力が必要です。私の場合、4,5回の流しで体力の限界となるでしょう。マニアフェローズ48であればそれほど力はいりません。水深250mで800gのジグをエビにするパワーがあります。

④ラインをまっすぐにする努力と工夫を

→ジグフォール時のサミングは通常よりも強めがいいと思います。それと着底までに何回かジグをとめてできるだけラインをまっすぐにしたほうが良いと思います。例えばボトムから30mまで反応が出てたとしたら、ボトムから40m上で一回止めてラインをまっすぐにして魚のいる層を落とすといった感じです。そうしないとフォール中のあたりが取れませんし、着底からすぐにジグをアクションさせられず、せっかくフォールでついてきた魚に見切られてしまうと思います。仮にサミングもせずフリーで落としたら、ラインは二枚潮の影響で大きくたわみますので、着底からすぐリールを巻いたとしてもしばらくは糸のたわみをとっているだけでジグは海底にフリーの状態となりますので高確率で根がかりします。

⑤ポイントはできるだけ大場所で

→④に関係しますが、二枚潮時は着底まで通常よりも時間がかかる上、その間に船が通常よりもはるかに速いスピードで流されます。一例をあげますと、冬場の素直な潮の時、水深130mのポイントにアビス260gが着底までにかかる時間は71秒です。昨日の二枚潮は一番早い時で2.5ノット(私の場合、スパンカーなしの船外機バック立てなので、完全に上潮に同調はできませんので風の影響もあります。)ありました。昨日の釣行を動画で確認したところ、水深130mで600gのスパンキーが着底するまで78秒でした。途中2回、ジグを止めてラインをまっすぐにしています。78秒間に動く船の距離は2.5×1.852=4.63km/hとなり着底までに

4.63×1000÷60÷60×78=100.31となり 昨日は着底まで約100m移動していたこととなります。

そのため根、反応を直撃するとしたら最低でも100m以上は手前から船をながさなくてはいけません。100m流される間に風や潮の方向が変わってしまい、予想通りに船が流れなかったりすることもしょっちゅうあります。そのため、普段マイボートでねらい目の10~20m四方くらいの小さい根や曽根は私の操船技術ではかなり難しいです。できれば200m四方以上くらいのデカい曽根や連続した根のポイントじゃないと厳しいんじゃないかと思います。カンパチは根から離れた場所でのヒット率は非常に低い魚です。そんなわけで攻められるポイントが狭まります。

⑥最後は体力

→通常よりも重いジグを使用するので、専用のタックルを使ったとしても体力の消耗は激しいです。ヒット後のやりとりも、船が上潮にひっぱられますので、魚がものすごく重くなります。船長が操船でアシストしてくれないと地獄どころか最悪船底にラインがこすれてブレイクなんてこともあるでしょう。まだ爆裂二枚潮で10キロオーバーとやり取りしたことはありませんが、おそらく通常の倍は時間がかかるんじゃないかと思っています。そもそも二枚潮とは夏場強烈な日差しで表層水温が高くなり、表層だけ潮がかっとぶ状況ですので、猛暑の中での釣りとなります。はっきりいってそこまでしてジギングするくらいなら、夏は浅場のいろんな魚種の活性が高まりますので、そういった魚を狙ったほうが普通の人は幸せになれるんじゃないかと正直思います。

私の場合、釣りは釣果だけでなく、体力つくり、ゲーム性、新しいことへのチャレンジ、魚との知恵比べなんかも重視してますので、なんとかそれをモチベーションに頑張っていこうと思います!

 

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