こんにちは。amamijiggingです
今日は、ベイトタックルで主にスロー系ジギングのアングラーが
やっているロッドの持ち方というか操作方法について解説していきます
一般的には(最近ではそうでもなくなってきましたが)
ジギングロッドをしゃくるときは
脇に抱えてしゃくるやり方が一般的だと思います
こんな感じですね
これを脇持ちと定義します
一方、スロージギング系アングラーがよくやっている
ロッドエンドに肘を当てて
てこの原理を利用してしゃくるやり方
これを肘当て持ちと定義します
最初に始めたのはおそらくスローピッチジャークの元祖 佐藤統洋さんです
佐藤さんはこの持ち方に変えて釣りが劇的に進歩したと
おっしゃっておられましたが
私も全く同感です
結論
肘当て持ちは脇持ちの完全上位互換
脇持ちと比較してデメリットは一切なし
です
順に理由を説明していきましょう
大きく3つあります
3ついずれも肘当て持ちが優れています
1.パワーに関しては
またまたてこの原理を思い出してみましょう
出典 http://www.buturigaku.net/index.html
釣りと、てこの原理は切り離せないくらい密接に関係しています
皆さんも日常生活で無意識に取り入れている原理です
支点から力点までの距離が長いほど
小さな力でものを動かすことができます
これを脇持ちと肘当て持ちに当てはめるとどうでしょう
脇持ちがリールのすぐ下あたりが力点になるのに対し
肘当て持ちはロッドエンド付近が力点になります
当然、肘当て持ちのほうが小さな力でジグを操作できます
実際のジギングでどう影響してくるかというと
重いジグ(300g以上)を操作するとき
肘当て持ちが威力を発揮してきます
脇持ちだと300gを超えたあたりから
ジグをしゃくるのがかなりきつくなってきます
一方、肘当て持ちの場合では300gどころか、
500、800gでも割と
普通にしゃくることができます
私は身長162cmと小柄で見ての通り筋肉もそんなにありません
日本人の成人男性の中でも平均より
パワーがない方だと思います
そんな私でも500g以上のジグを丸一日
普通にしゃくり続けることができる
これは脇持ちでは絶対できないです
本州近海のジギングではあまり重たいジグを
つかうことはないかもしれませんが
南方海域でデカいカンパチを狙うときは
水深200m越えのポイントが普通になります
冬場の潮の素直な時期で400g以上
夏場の二枚潮がきつい時は、800、1000gを
使わないとジギングが成立しない状況もあります
2.可動範囲に関して
脇持ちの場合だと
90度もないくらいが可動範囲の限界でしょうか
一方、肘当て持ちの場合は
180度近くが可動範囲になります
可動範囲が広いということは
上げの際は
ジグのスライド幅を長くとれる
ジグが横を向いている時間を長くとれる
下げの際は
フリーフォールの時間を長くとれる
とできることが脇持ちに比べて多くなります
もちろん、細かい動きに魚の反応がいい時もあります
当然、肘当て持ちでも細かい操作は可能です
選択肢がより多い方が、刻一刻とかわる自然環境の変化に
より適合しやすいのは自明の理ではないでしょうか
3.感度に関しては
肘当て持ちだと、ロッドエンド周辺の10㎝くらいの箇所に
常に肘周辺がロッドに接している状況になります
このことにより海中の情報をより多く伝えてくれます
具体的にはフォール時はラインをサミングしている指とロッドを保持している左手と肘
合計3か所で水中の情報を感じ取ることができます
脇持ちだと肘がなくなるので2か所です
この差が結構デカい!
実際やってもらうと分かりますが
水中の潮の抵抗の差がはっきりと分かるようになります
要は水中の潮目の位置が分かるということです
例えば海底から30m上に潮目があることが分かったとします
潮目の上か下、どちらに魚が付いているのか?
どちらで魚が捕食しやすいのか?
どこまで魚は追ってくるのか?
情報が増えれば、そんなことを意識しながら
ジグを操作することが可能です
単純にやみくもにジギングするより
海中の状況を分かってやった方が面白いですよね
そんなわけで
肘当て持ちは脇持ちより
より多くの操作が可能であり
より多く海中の情報を取得する
ことができます
これからスロー系ジギングを始める方、ベイトタックルでまだ脇持ちをしている方
肘当て持ちに変えてはいかがでしょうか?
大体丸二日も練習すれば
慣れると思います
ご参考まで
2.可動範囲
3.感度