こんにちは。amamijiggingです。
今日は、ジギングで10キロオーバーカンパチの
壁がなかなか破れない方に向けて記事を書こうと思います
目次
結論
ドラグは最低でも8㎏以上、できれば9.5㎏くらいはかける
これでOKです
以下理由を説明していきます
カンパチジギングで10キロオーバーを獲ったことがあるか
初心者から抜け出す大きなポイントだと思います
実際、なかなかこの壁が破れない方も多いのではないでしょうか?
恐らく10キロオーバーが取れない原因はラインブレイクですよね
ラインブレイクはカンパチの場合2つ可能性があって
- 引きの強さによるもの
- 根に潜られるまたは根擦れ
ですがそれぞれ以下の方法で対策が可能です
- メインラインをPE3号以上を使って100%の結束強度が出るノットでラインシステムを組む
- ドラグ設定を最低8㎏以上(できれば9.5㎏)かける
この2点に気を付ければ12㎏までのカンパチなら95%
20㎏くらいまでのカンパチなら80%
くらいの確率で獲ることができます
今日は②のドラグ設定について解説していきます
まずはドラグ設定に必要なものをご紹介
ドラグチェッカーとデジタルスケールです
ドラグチェッカーはちょっと高いですが、
10㎏オーバーのカンパチを本気で確実に獲りたいなら必須です
私はこれを買って、戦略的にカンパチを攻略できるようになりました
いきなりドラグチェッカーはちょっとという方は
せめてデジタルスケールは買いましょう
ドラグ設定用であれば20㎏以上計れるタイプならOKです
両者の簡単な違いは下表のとおりです
違い | 精度 | 値段 | |
ドラグチェッカー | 一人で計れる | 高 | 高 |
デジタルスケール | 二人必要 | 低 | 低 |
デジタルスケールは二人いないとドラグ測定できないのが痛いです
あと精度も悪くドラグチェッカーの数字と
±1㎏以上の誤差は平気で出ますので注意してください
詳細解説動画もありますのでご覧ください
何故ドラグ8㎏以上が必要なのか?
皆さん普段ジギングしているとき
ドラグは何㎏で設定していますか?
この問いに即答できない方
申し訳ないですがカンパチジギングでは完全に初心者です
内地のブリジギング等では正直、そこまで気を使う必要は
あまりないのかなと思いますが
南方海域でカンパチ、ハタ等
根に潜る習性のある巨大魚(20㎏以上)を戦略的に
攻略する場合、現在のリールのドラグ設定が何㎏なのか
それを正確に把握することがまずはスタートとなります
根擦れによるラインブレイクを100%回避する方法
それは水深以上のラインを出さないことです
水深以上にラインをだされる
それは獲れたとしてもたまたま魚が危険な方向に走らなかったから獲れただけであり
アングラーが完全に魚を支配して獲ったとは言えませんよね?
私は再現性のあるジギングを目指していますので、たまたま獲れたっていうのが嫌いです
深場になるとラインとリーダーの伸びも考慮しないといけなくなりますが
ややこしくなるのでここでは無視しておきます
過去の過ち
私もここまで色々試行錯誤してきました
あまりにもラインブレイクが続くものですから、一時期いろんな記事や動画で見た
あえてドラグを緩くして走らせて、ラインテンションを緩めて
魚の向きを変える方法等もやってみましたが、
これは20㎏、30㎏をある程度釣り上げた実績があり
ヒットした魚の大きさが分かる人が、
ついに40㎏オーバーがかかってしまった
これは止められない!っと思った時に初めてやるべき方法であって、
10㎏オーバーも釣ったことがないような初心者には
絶対にお勧めできません!
初心者がいきなり達人や天才の真似をしてもうまくいくはずはありませんから、
我々普通の人はまずは愚直に誰でも数字で再現できる方法でやりましょう
具体的ドラグ数値ごとの説明
ドラグ設定3㎏前後
リーダーを指でちょっと強く引っ張るとドラグが滑る程度の設定
これが3㎏前後です
内地でブリジギングをやられている方、
大体これくらいでやっているのではないでしょうか?
カンパチには弱すぎです!
3.4㎏サイズでも10~20m走られるでしょう
10㎏オーバーなんてかかった日には
ファーストランで100m
セカンドランで80m
サードランでラインが足りなくなってブレイク
もしくはその前に根擦れによるラインブレイク
なんてことになります
乗合ジギング船でこれくらいの設定でやられている方
いらっしゃいますが、隣でジギングしていると
ものすごい勢いでドラグが出ているので
これは大物がかかったと思い、こちらはジグを回収して
長時間ファイトを見守っていると上がってきたのは3㎏くらい
正直3㎏くらいならごり巻ぶっこ抜きで十分では?
と思うことがあります
カンパチの地合いは短いですし、
長時間のファイトは同船者の協力あってのものですから
いたずらに小さい魚に時間をかけることは他人の釣りをする時間を
奪っていることになります
あからさまに不満をぶつけてくる人はいないと思いますが
内心、『かんべんしてよ』と思われているかもしれません
初心者であれば当然、しょうがないことですが
もう何年もカンパチジギングをやっていてこのレベルの方がもしいらっしゃったら
ちょっと色々考えた方がいいのではないかと思います
ドラグ設定8㎏前後
リーダーを素手で引っ張ってドラグを滑らせることができる限界
それが大体8㎏前後になります
これ以上になると、素手だと指が摩擦で切れてしまう
そのくらいの感覚です
指の皮膚の厚さなど、個人差はあると思います
あくまで私の場合ですので
実際に自分の指でやってみてそれをドラグチェッカーで計ってみてください
8㎏くらいドラグを掛けていれば
すれ掛かりでない限り基本5㎏未満のカンパチにドラグを出されなくなります
初心者の方まずはこれくらいから始めてみて
徐々に強くしていったらいいのではないでしょうか
ドラグ9.5㎏前後(私の通常の設定)
私が普段、設定しているのがこれくらいです
素手ではもうドラグを滑らせられないので、
ドラグチェッカーで計る場合はグローブやタオルなどで
指を保護して測定することになります
私が使用しているリールのオシアジガー2000HG、3000HGですと
可能な限りスタードラグを締めこんでそこから4クリックくらい
緩めると大体これくらいの設定になります
スタードラグの締め込み過ぎに注意してください
限界まで締めこもうとしてドラグノブを
ねじ切ってしまったことがあります!
何事もある程度の余裕が大事ですね
これくらいの設定なると
基本8㎏未満のカンパチにはドラグをだされなくなります
10㎏ちょいなら数mで止められます
最大で24㎏のカンパチをかけたときで、20m位、走られました
これくらいの設定であればボトムから10m以上でヒットさせることさえできれば
15㎏くらいまでは100%獲れるようになるはずです
ラインシステム強度
これを語り始めるとまた長文の記事になってしまいますので
今回は説明しませんが、ドラグを9㎏以上で設定するのであれば
当然ラインシステムの破断強度が9㎏以上ないとラインブレイクしてしまいます
ラインシステム強度を考えるときに、PE何号とかリーダー何号とかで
考えるのでなく具体的に自分のシステムでは
何㎏でどこが破断するといった風に考えるようにしてください
これが基本になります
私の場合、PE3号、リーダー16号、結束は焼こぶをつくったPRノット
コンビリング接続はイモムシノットで
大体18㎏前後が破断強度になります
これは必ずやってください
まずは、ご自分のラインシステムをデジタルスケールを付けた状態で
切ってみて何㎏でどこが破断するか把握する
その結果次第でまた対策が色々変わってきます
やり方はこちらの記事をご覧ください
リールドラグ負荷以上に負荷を加える
私が普段使用しているラインシステムだと大体18㎏前後の破断強度が出ます
なのでリールで9.5㎏の負荷をかけてもまだまだ余力が残っているわけです
オシアジガーの場合だとドラグマックスが10㎏なので
実用的な限度としては9.5㎏くらいにしておいたほうが無難かなと思っています
そこから出番になってくるのが
ハンドドラグ
具体的には左手の親指と中指と使ってスプールを抑えます
親指でプラス3㎏
中指でプラス2㎏
私の場合、合計5㎏の負荷を
ハンドドラグでさらにかけることができます
この数値も個人差がありますのでご自分の数値を
デジタルスケールで計ってみてください
実用最大ドラグ14.5㎏
ということで私のタックルだと、最大で14.5㎏前後の負荷をかけることができます
具体的にどれくらいの強さかといいますと
37.4㎏のチャイロマルハタのファーストランを
5m以内で止めることができます
論より証拠
実際の釣行動画です
体感ですが私の体格だと
ドラグを15㎏以上かけるとタックルを落とす危険や
タックルごと海に落ちる危険が高まってきます
各自、安全な範囲を見極めてファイトしてみてください!
長文ご覧いただきありがとうございました!